店の上に住む
〜ブリッジバーを運営する、しろくま興行の想い〜
長年の憧れだったこと。「店の上に住む」ことの意味について考えたい。
近年多くの先進国では、少子高齢化・都会への人口流出・情報化などが、地方都市や市町村の空洞化という深刻な問題をもたらしている。
また、スーパーから銀行、病院、保育所までもが巨大モールに集結され、かつては街の活力源だった個人経営の商店が姿を消そうとしている地域も少なくない。
近所の「お店屋さん」の奥を覗けば、そこには店主やその家族の生活が間近に感じられる。「ごめんください!」と一声かければ、二階から「は~い!」と明るい返事が返ってきて、バタバタと階段を下りてくる足音が聞こえる。
そこには地域に根ざした生活を送り、そして生業を営む人々がいる。
失われつつある光景や生活のリズムを取り戻しながら、地域の人々や遠くから離れた旅人を玄関先で迎え入れ、よい循環を生み出し、街の活性化に貢献する。
これは「なつかしさ」ではなく、「再発見」である。未来は「人と人とのつながり」から変えられる。しろくま興行は、その思いを軸にこれからも活動する。